18年度携帯市場 KDDI圧勝!
携帯電話・PHS各社の平成18年度(18年4月−19年3月)契約数の発表によると、飽和状態といわれる中で業界全体は引き続き5・4%の伸びを維持したものの、KDDIが全純増数(新規契約数から解約を差し引いた数)の半数を獲得して他社を圧倒しました。昨年10月に始まった番号ポータビリティー(番号継続)制度による激戦を制したためです。一方、昨年10月から旧ボーダフォン事業を引き継いだソフトバンクも3月の純増数は前年比倍増となりました。さらに、イー・モバイルが13年ぶりに新規参入するなど、業界地図に変化の兆しが現れています。
昨年10月24日から始まった番号ポータビリティーの恩恵を一身に受けたのはKDDIで、ドコモとソフトバンクは転出が転入を上回ったが、両社の減少分はそっくりKDDIの利用者となりました。
3月、4月は携帯業界にとって最大の春商戦で、昨年3月は、ドコモとKDDIがほぼ拮抗(きっこう)していたが、今年は倍近い差がつきました。番号ポータビリティーでドコモが11万の純減に対し、KDDIは15万弱の純増。「新規加入は変わりないが、番号ポータビリティー分がプラス」(KDDI)、「番号ポータビリティー分がなければ…」(ドコモ)と明暗を分けた形となりました。
KDDIは昨年、番号ポータビリティーに備えて、例年なら9月末〜10月に発表する冬商戦用のモデルを8月末に前倒しで発表し、ワンセグ搭載機種を業界最大の8機種投入するなど、万全の準備で臨んでいました。
一方のドコモは、例年通りの対応でしたが、昨年11月には創業以来、初の純減となるなど波に乗れなかったのが敗因です。
公正取引委員会が警告を出した「0円」広告で、出足ではつまずいたソフトバンクですが、足元の利益にこだわっていた旧ボーダフォン時代と異なり、端末数を飛躍的に増やしたり、機動的な販売促進策を打てるようになった結果、新規契約数が拡大しています。
効果的だったのは1月16日に始めた月額基本料980円の「ホワイトプラン」で、大学生のサークルや中小企業などが“2台目”に契約するケースが多く、2カ月半で300万契約を突破しました。番号ポータビリティーでKDDIに契約者を奪われたのはドコモと同じですが、旧ボーダフォンと比べものにならない勢いがあります。
また、データ通信に軸足を置いたPHSのウィルコムは着実に加入者を増やし、452万契約とPHS市場を完全復活させました。さらに、3月末からはイー・モバイルが創業を開始するなど、新たなライバルも増えています。
ドコモが過半数を占める構図に変わりありませんが、そのシェアは徐々に切り崩されつつあります。
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